さといも園の「あそびこそまなび幼児教室」は、その名のとおり、あそびをベースに個々の学びへとつなげます。
大体の流れはありますが、興味関心や、ちょっとした反応や行動を見逃さずにその子の認識を「あそび」でさらに広げていきます。
今日はそんな一時をご紹介。
いつも通り身体を動かす「サーキット」がひと段落しはじめると、自ら本棚から子ども図鑑を出してきました。
心地の良いところで本を広げ、牛乳パックをさっと指差して次のページへ。
乗り物の所になると、
「これは何?」と指差しで聞いてくれます。
同じように指を差して
「これ? これはパトカー。」
そんなやりとりを何度か繰り返し、ページを何度かめくります。
すると、乗り物以外のページで必ず牛乳パックを指差しします。
ん?絵で書かれているけれど認識している様子。
これは知っているのかな?とおもい、保管していた本物の牛乳パックをゴソゴソ出してみました。
すぐに絵本の絵をもう一度見せて、指をさして、
「これも、これも牛乳パックだよ」
「同じだね。 知ってるのね?」
と伝えます。
図鑑の絵をじっとみて、牛乳パックを両手で握ってじっとみています。
すぐに、パックを2つ持って、注ぎ口を合わせ、2個目のパックに注ぐ仕草。
コップを渡すと、コップを持って、注ぐあそび。
その後は大量にいただいた牛乳パックを立てて倒したり。
またいで歩いたり、30分近く集中してあそびました。
おままごとにもずっとあった木の牛乳パックのおもちゃも見せて、同じものと認識した様子。
言葉も促すために、「ぎゅうにゅう、ぎゅうにゅう」と言いながら遊んでいると
「ぎゅ」という声が聞こえました。
あそびの中で物の名前を知らず知らず覚えている子どもたち。
興味のあるものであそびはじめたらチャンス。 何気なく繰り返すと良いですよ。